隠された過去が明らかになっていくサスペンスドラマだよ。
悪の花
制作:2020年
ジャンル:サスペンス・ミステリー
全16話(Netflix参照)
脚本:ユ・ジョンヒ
出演:イ・ジュンギ、ムン・チェウォン、チャン・ヒジン、ソ・ヒョヌ、ナム・ギエ、ソン・ジョンハク
評価: [4.2]
そんなある日、ジウォンはひょんなことから知り合いの記者キム・ムジン(ソ・ヒョヌ演)にヒソンを紹介することに。
18年前の連続殺人事件に関する連載記事を手がけるムジンは、 事件の犯人と同じ金属工芸作家であることからヒソンに興味を抱き、彼の工房に足を運ぶ。
だが、ヒソンの顔を見たムジンは・・・。
「悪の花」が見られる動画配信サービス
「悪の花」関連の原作・楽曲
確認した限り原作はなく、オリジナル脚本のようです。
流通しているサウンドトラックも確認する事ができませんでしたが、Amazon Prime Musicで試し聴きすることができます。
「悪の花」の予告編・映像など
「悪の花」予告編
口コミ、評価、感想
サスペンスと恋愛要素のバランスがちょうどよかった。イ・ジュンギの演技に魅せられた。
期待値が高かった分、韓流あるあるの都合のいいシナリオ、都合のいい展開、突如、馬鹿になる登場人物、これら全ての残念な部分が目に付いてしまった。ただ、全体としては悪くないと思います。
「悪の花」をより楽しむために・・・
脚本家のユ・ジョンヒがインタビューで、タイトルの「悪の花」に関して、
劇中の『ド・ヒョンス(イ・ジュンギ演)』という人物を作る際、シャルル・ボードレールの詩集『悪の花』を思い出した。当然対立し区別されるべき価値が、境界の曖昧さで混ざり合い、混乱と不安を感じさせる点が似ていたから
と語っています。
さらに、タイトルの持つ意味については、
『悪意に覆われた場所でも花は咲く』というメッセージを伝えたかった」とし、「『悪の花』は黒でも白でも赤でも定義できないド・ヒョンスのイメージであり、同時に自らの堅固な境界を破って新しい世界をそのまま受け入れるチャ・ジウォン(ムン・チェウォン演)のイメージでもある
と語っています。
シャルル・ボードレールの詩集『悪の花』(Les Fleurs du mal)について
1857年に初版が刊行されたフランス文学を代表する詩集です。
ボードレールは、美と醜、善と悪といった相反する要素が共存し、混ざり合うことをテーマにしています。
彼は美しさの中に潜む醜悪さ、堕落した世界の中にも見出せる美の断片を描くことで、人間の本質的な二面性を表現しました。
なお、「悪の花」は、発表当初はその内容が不道徳とされ、裁判にかけられたこともあります。
しかし、その後の文学史においては、象徴主義の先駆けとして評価され、モダニズム文学や多くの後世の作家に影響を与えたことで知られています。
「悪の花」を見るなら・・・
※本ページの情報は2024年10月時点のものです。
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