ジャイアント
制作:2010年
ジャンル:歴史ドラマ/恋愛ドラマ
全60話(Amazon参照)
脚本:チャン・ヨンチョル
出演:イ・ボムス、パク・ジニ、チュ・サンウク、ファン・ジョンウム、ナム・ジヒョン、ノ・ヨンハク、キム・スヒョン、ヨ・ジング、ユ・ホリン
評価: [4.4]
釜山に暮らすある親子は、偶然金塊密輸計画を知ることになります。
親子はそれを地元の軍保安部隊に届け出るが、野心家の保安部隊長は、密輸組織を逆手に取って国家の中央に入り込んでゆく。
もともと江南開発を手掛ける友人を頼ってソウルに移住を考えていた一家だったが、保安部隊長の謀略を知ってしまった父親は殺されてしまいます。
また、同じく現場に居合わせた長兄も命を追われる身となり、一家はソウルへの逃避行の間に、生き別れとなってしまいます。
月日が経ち、再会を果たす兄妹。
次男のガンモは建設業界にもぐりこみ、長兄はKCIAの諜報員に、妹はスターになり、ソウル江南地域の開発で政財界を牛耳ろうとする父親と仇への復讐を始める・・・。
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「ジャイアント」関連の原作・楽曲
確認した限り原作はなく、オリジナル脚本のようです。
サウンドトラックも販売されています。
「ジャイアント」の予告編・映像など
【特別無料公開】『ジャイアント』第1話
口コミ、評価、感想
全60話、ソウルの都市発展を描いた濃密な歴史ドラマでした。
まず、子役の子の演技に引き込まれた。ストーリーも秀逸だし今まで見た韓国ドラマでベスト3には入ると思う。
「ジャイアント」をより楽しむために・・・
朴正煕(パク・チョンヒ)政権下の1970年代の韓国は、高度経済成長と強権政治が同時に進行した時代でした。
独裁体制の強化
1972年、朴正煕は「10月維新(유신)」を宣言し、大韓民国憲法を改正(維新憲法)しました。
この改正により、大統領選挙は国民投票ではなく、大統領が選んだ「統一主体国民会議」によって選出される仕組みとなり、事実上の終身独裁体制が確立されました。
1973年には、民主化運動を主導していた金大中(キム・デジュン)が、東京でKCIA(韓国中央情報部)に拉致される事件(金大中事件)が発生しました。
彼は日本の介入により命を取り留めましたが、その後も政権による厳しい監視下に置かれました。
漢江の奇跡と高度成長
朴正煕政権の経済政策は、1960年代からの「輸出主導型工業化政策」をさらに推進し、「重化学工業化政策」を強化しました。
鉄鋼(浦項製鉄)、造船、電子、石油化学、自動車産業などの育成に国家主導で取り組みました。
その結果、「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれる急速な経済成長を達成し、1970年代の年間GDP成長率は平均約8〜10%に達しました。
朴正煕の暗殺(10.26事件)
1979年10月26日、韓国中央情報部(KCIA)部長の金載圭(キム・ジェギュ)によって、朴正煕大統領は暗殺されました。
これは長年の独裁体制に対する不満が高まり、政府内部での権力闘争が激化した結果とされています。
朴正煕の死後、韓国は政治的混乱に陥り、翌1980年には全斗煥(チョン・ドゥファン)が軍事クーデターを起こして権力を掌握しました。
※朴槿恵(パク・クネ)は2016年の弾劾騒動で大統領職を失い、2017年に正式に罷免されました。
これは、韓国の歴史上初めての大統領弾劾・罷免の事例となりました。
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※本ページの情報は2025年3月時点のものです。
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