【朝鮮王朝】第10代〜第18代王が登場する韓国ドラマ一覧

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今回は、朝鮮王朝(李氏朝鮮)を舞台にした韓国ドラマが、どの時代(王朝)をモデルにしているのか?の続きです。
儒教を国の根本とし、ハングルの制定や文化の発展など、朝鮮の基礎を築いた時代とされています。
朝鮮王朝の一覧とモデルとなった作品(第10~19代目まで)
名前の前にある数字は、その王が朝鮮王朝で何代目にあたるかを示しています。
10. 燕山君(ヨンサングン|연산군)【1494~1506年】
燕山君(ヨンサングン|연산군)は、朝鮮王朝第10代の王で成宗の息子です。
母が廃妃として毒殺されたことへの怒りから、在位中は暴政を振るい、多くの士大夫(※)を粛清しました。
特に「甲子士禍(こうししか)」や「戊午士禍(ぼごしか)」といった言論弾圧は悪名高く、後世でも暴君の代表とされています。
享楽にふけり、民心を失ったことで1506年にクーデターにより廃位され、王の称号も剥奪されました。
※士大夫(したいふ)は、知識人であり、政治のブレーンや監視役などのこと
李氏朝鮮・第10代王が舞台の韓国ドラマ
- 七日の王妃
- 女人天下
- 逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-
- 王と妃
- インス大妃
- 王と私
11. 定宗(チョンジョン|정종)【1506~1544年】
中宗(チュンジョン|중종)は、朝鮮王朝第11代の王で燕山君を廃したクーデター(中宗反正)によって即位しました。
即位当初は士大夫たちが政権を主導し、中宗は実権を握れず苦悩の多い治世でしたが、在位は38年と長く、儒教政策や官僚制度の整備が進められました。
一方、改革派のチョ・グァンジョを弾圧した「己卯士禍(きぼうしか)」など、政治的混乱も多かったとされています。
李氏朝鮮・第11代王が舞台の韓国ドラマ
12. 仁宗(インジョン|인종)【1544~1545年】
仁宗(インジョン|인종)は、朝鮮王朝第12代の王で中宗の長男。本名は李峼(イ・ホ)。
1544年に即位しましたが、病弱だったため在位はわずか8か月ほどで崩御しました。
儒教的理想を重んじ、父の改革路線を継承しようとしましたが、短命ゆえに大きな政治的成果を残すことはできませんでした。
李氏朝鮮・第12代王が舞台の韓国ドラマ
13. 明宗(ミョンジョン|명종)【1544~1545年】
明宗(ミョンジョン|명종)は、朝鮮王朝第13代の王で仁宗の異母弟。本名は李峘(イ・ファン)です。
即位時はまだ12歳だったため、母の文定王后(ムンジョンワンフ)と、その兄の尹元衡(ユン・ウォニョン)などが実権をにぎり政治を動かしていました。
在位中は「乙巳士禍(いっししか)」に代表される政治粛清が続き、士大夫の弾圧と政争が絶えませんでした。
李氏朝鮮・第13代王が舞台の韓国ドラマ
14. 宣祖(ソンジョ|선조)【1567~1608年】
宣祖(ソンジョ|선조)は、朝鮮王朝第14代の王で明宗の従弟。本名は李昖(イ・ヨン)です。
即位当初は学問と儒教を重んじる君主でしたが、政争が激しく、党派対立を抑えることができませんでした。
また、宣祖の時代は、壬辰倭乱(じんしんわらん)が起きたこともあり、韓国ドラマや映画で取り上げられる機会が多い時代です。
李氏朝鮮・第14代王が舞台の韓国ドラマ
- 王の顔
- ホジュン~宮廷医官への道~
- ホジュン~伝説の心医~
- 医心伝心~脈あり!恋あり?~
- 火の女神ジョンイ
15. 光海君(クァンヘグン|광해군)【1608~1623年】
光海君(クァンヘグン|광해군)は、朝鮮王朝第15代の王で、宣祖の庶子(側室との子ども)として生まれ、本名は李珲(イ・ホン)です。
在位中は戦後復興や外交政策に尽力し、明と後金の間で中立を保とうとしましたが、(庶子のため)王位の正統性に疑われ、士大夫層の支持を得られず、クーデターによって廃位されました。
死後も王として認められず、「君」の称号で呼ばれています。
李氏朝鮮・第15代王が舞台の韓国ドラマ
16. 仁祖(インジョ|인조)【1623~1649年】
仁祖(インジョ|인조)は、朝鮮王朝第16代の王で宣祖の孫。本名は李倧(イ・ジョン)です。
光海君をクーデターで廃し、1623年に即位しました。
儒教的正統性の回復(正しい王位継承など)を掲げましたが、在位中に満州の後金(のちの清)が侵攻し、丙子胡乱(へいしのらん)では清に降伏する屈辱を経験しました。
王権は弱体化し、民心も離れ、苦難の時代を象徴する王とされています。
李氏朝鮮・第16代王が舞台の韓国ドラマ
17. 孝宗(ヒョジョン|효종)【1649~1659年】
孝宗(ヒョジョン|효종)は、朝鮮王朝第17代の王で仁祖の次男。本名は李淏(イ・ホ)です。
父とともに清に拉致されるなど苦難を経験し、即位後は「北伐計画(ペクボルケファ)」と呼ばれる対清復讐戦を構想しました。
実行には至らなかったものの、軍備増強や西洋火器の導入など改革に着手しました。
また、商業や農業の振興にも取り組み、内政の安定を図った王です。
李氏朝鮮・第17代王が舞台の韓国ドラマ
18. 顕宗(ヒョンジョン|현종)【1659~1674年】
顕宗(ヒョンジョン|현종)は、朝鮮王朝第18代の王で孝宗の長男。本名は李棩(イ・ヨン/이연)です。
父の遺志を継いで対清強硬路線を維持しつつも、実際には現実路線への転換が進みました。
治世では西人と南人という士大夫の党派争い(礼訟=れいしょう)が激化し、政局が不安定化してしまいます。
また、全国的な飢饉や疫病の流行にも見舞われ、内政的にも困難の多い時代でした。
李氏朝鮮・第18代王が舞台の韓国ドラマ
以上、第10代から第18代までの朝鮮王朝と、それぞれをモデルとした韓国ドラマの一覧をご紹介しました。
この時代(1494~1674年)は、内政・外政ともに混乱が続いた時代です。
壬辰倭乱や丙子胡乱といった外敵の侵攻により、朝鮮は強国(明や後金)に囲まれた小国として苦境に立たされ、国の存亡が揺らぐ苦難の時代となりました。
今回は、朝鮮王朝(李氏朝鮮)を舞台にした韓国ドラマが、どの時代(王朝)をモデルにしているのか?の続きです。 李氏朝鮮は1392年に建国され、1910年の日韓併合まで続いた王朝です。 儒教を国の根本とし、ハングルの制定や文化の発展など、朝[…]