【朝鮮王朝】第19代〜第27代王が登場する韓国ドラマ一覧

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今回は、朝鮮王朝(李氏朝鮮)を舞台にした韓国ドラマが、どの時代(王朝)をモデルにしているのか?の続きです。
儒教を国の根本とし、ハングルの制定や文化の発展など、朝鮮の基礎を築いた時代とされています。
朝鮮王朝の一覧とモデルとなった作品(第19~27代目)
名前の前にある数字は、その王が朝鮮王朝で何代目にあたるかを示しています。
19. 粛宗(スクジョン|숙종)【1674~1720年】
粛宗(スクジョン|숙종)は、朝鮮王朝第19代の王で顕宗の息子。本名は李焞(イ・スン)です。
自ら政治をおこなうようになると、王としての力を高め、政党の入れ替え(換局)をうまく利用して政治の主導権を握りました。
名君と評価される一方で、側室争いや後継問題も多く、宮廷内は混乱が続きました。
李氏朝鮮・第19代王が舞台の韓国ドラマ
20. 景宗(キョンジョン|경종)【1720~1724年】
景宗(キョンジョン|경종)は、朝鮮王朝第20代の王で粛宗と張禧嬪(チャン・ヒビン)の子。、本名は李昀(イ・ユン)。
体が弱く、即位わずか4年で崩御し、毒殺説もささやかれるなど謎も多い人物です。
李氏朝鮮・第20代王が舞台の韓国ドラマ
21. 英祖(ヨンジョ|영조)【1724~1776年】
英祖(ヨンジョ|영조)は、朝鮮王朝第21代の王で粛宗の庶子(側室との子ども)として生まれ、本名は李昑(イ・グム)。
在位は52年と歴代最長で、改革を重ねて王権を強化し、儒教政治と民政安定に尽力しました。
一方で、王位継承をめぐる党争や、息子である思悼世子(サドセジャ)の悲劇的な死(米びつ事件)など、政治的苦悩も多く抱えていました。
清との外交や貨幣制度の改革なども推進し、混乱を乗り越えた名君として評価されています。
李氏朝鮮・第21代王が舞台の韓国ドラマ
22. 正祖(チョンジョ|정조)【1776~1800年】
正祖(チョンジョ|정조)は、朝鮮王朝第22代の王で英祖の孫、思悼世子の息子で本名は李祘(イ・サン)です。
父の非業の死を乗り越え即位し、王権強化と改革に尽力しました。
特に、官僚登用制度の改革や図書館「奎章閣(キュジャンガク)」の設立、水原華城の建設などで知られます。
李氏朝鮮・第22代王が舞台の韓国ドラマ
23. 宣祖(ソンジョ|선조)【1800~1834年】
純祖(スンジョ|순조)は、朝鮮王朝第23代の王で正祖の息子。本名は李玜(イ・コン)です。
10歳で即位したため、母である貞純王后(チョンスンワンフ)が政治を取り仕切り、やがて親戚である安東金氏(アンドンキムし)一族が実権をにぎるようになりました。
この時期から「勢道政治(せいどうせいじ)」と呼ばれる一族支配が始まり、王権は弱体化してしまい、政治腐敗が進み、社会不安も増加しました。
そのため、正祖が40歳のときに、側室のである綏嬪朴氏(スビン パクシ)との間に生まれたのが、純祖になります。
李氏朝鮮・第23代王が舞台の韓国ドラマ
24. 憲宗(ホンジョン|헌종)【1834~1849年】
憲宗(ホンジョン|헌종)は、朝鮮王朝第24代の王で純祖の孫にあたり、本名は李煕(イ・フィ)です。
父の孝明世子(ヒョミョンセジャ)が早世したため、僅か8歳で即位しました。
若年での即位により、引き続き母方の外戚(がいせき)である安東金氏(アンドンキムし)一族が政治を動かす勢道政治が続きました。
李氏朝鮮・第24代王が舞台の韓国ドラマ
25. 哲宗(チョルジョン|철종)【1849~1863年】
哲宗(チョルジョン|철종)は、朝鮮王朝第25代の王で本名は李昪(イ・ビョン)です。
憲宗に後継がなかったため、王族の傍系から擁立されました。
もともと離島で暮らしていたため教養や政治経験に乏しく、実権は安東金氏ら外戚に握られていました。
勢道政治の腐敗が極まり、社会は混乱。西洋の接近や国内の不満も高まる中、変革には至らずに在位13年で崩御しました。
李氏朝鮮・第25代王が舞台の韓国ドラマ
26. 高宗(コジョン|고종)【1863~1907年】
即位時はまだ12歳で、父・興宣大院君(フンソンテウォングン)が摂政として改革を主導しました。
親政後は西洋列強の圧力や国内の混乱に直面し、1897年には国号を「大韓帝国」と改めて皇帝に即位。
開国と近代化を進めるも、列強の干渉と内部腐敗により王権は弱体化し、日露戦争後に日本の圧力により1907年に退位させられました。
李氏朝鮮・第26代王が舞台の韓国ドラマ
27. 純宗(スンジョン|순종)【1907~1910年】
純宗(スンジョン|순종)は、高宗の長男で本名は李坧(イ・チョク)です。
1907年に高宗が日本の圧力で退位させられた後、皇帝として即位しましたが、実権はほとんどなく、1910年には日韓併合条約が締結され、大韓帝国は滅亡しました。
以後は「李王家」として名目上の王族として残されました。
李氏朝鮮・第27代王が舞台の韓国ドラマ
以上、第19代から第27代までの朝鮮王朝と、それぞれをモデルとした韓国ドラマの一覧をご紹介しました。
この時代(1674〜1910年)は、王権の衰退と外圧の脅威が増大した時代です。
幼王の即位や安東金氏のような外戚(がいせき)が、私利私欲で政治を動かした勢道政治が、朝鮮王朝を内側から腐らせてしまいました。
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