理想の朝鮮王朝の建国を願う6人の英雄たちを描いた物語です。
六龍が飛ぶ
制作:2015年
ジャンル:歴史ドラマ/恋愛ドラマ
全50話(Amazon参照)
監督:シン・ギョンス
脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン
出演:ユ・アイン、キム・ミョンミン、シン・セギョン、ピョン・ヨハン、ユン・ギュンサン、チョン・ホジン、チェ・ジョンウォン、アン・ジヘ、チョン・ユミ、ハン・イェリ
評価: [4.3]
辺境の咸州(ハムジュ)に暮らすイ・バンウォン(ユ・アイン演)は、百戦百勝の名将である父イ・ソンゲ(チョン・ホジン演)を尊敬し強い男になることを夢見ていました。
ところが、王命を受けて上京したイ・ソンゲは悪徳官僚のイ・インギョム(チェ・ジョンウォン演)に思わぬ弱点を突かれ、政界進出を辞退。
バンウォンは父が大悪党の圧力に屈した姿を見て、失望と悲嘆に暮れます。
そんな中、成均館の官吏チョン・ドジョン(キム・ミョンミン演)は民衆の前でイ・インギョム率いる御三家の企みを暴き、明との戦を阻止。
チョン・ドジョンは流刑に処されるが、彼の姿に感銘を受けたバンウォンは成均館に入学する。
時は流れ、6年後・・・。
「六龍が飛ぶ」が見られる動画配信サービス
「六龍が飛ぶ」関連の原作・楽曲
確認した限り原作はなく、オリジナル脚本のようです。
なお、ソン・スンフィ著作で同名の小説が出版されていますが、ドラマ公開と共に出版されたようです(日本語訳版はないようです)。
サウンドトラックは販売されています。
「六龍が飛ぶ」の予告編・映像など
「六龍が飛ぶ」予告編
口コミ、評価、感想
根の深い木から来たけど、このドラマも面白かった。イ・バンウォンの認識が変わりました。
今まで見た韓国の歴史ドラマで3本の指に入る傑作だと思う。史実に忠実ではなくフィクションが多めだけど、何となく黒澤明の7人の侍や、真田十勇士を思い起こさせる世界観が好きです。
「六龍が飛ぶ」をより楽しむために・・・
14世紀は、元が衰退し、明が台頭してくる激動の時代です。
この転換期は朝鮮(韓国)にも大きな影響を与え、高麗から李氏朝鮮への政権交代が起こる要因の一つとなりました。
元 | 明 | |
---|---|---|
民族 | モンゴル民族 | 漢民族 |
建国者 | フビライ・ハーン | 朱元璋(洪武帝) |
支配地域 | 中国全土+周辺地域 | 中国本土 |
朝鮮との関係 | 高麗を支配(従属関係) | 李氏朝鮮と友好関係 |
李成桂(イ・ソンゲ|이성계)について
高麗時代、北方の倭寇(わこう)や紅巾の乱(こうきんのらん)への対応で活躍し、その軍事的才能が高く評価され、朝廷内で大きな影響力を持つようになりました。
元の支配が崩れ、明が台頭する14世紀後半、高麗では王室内の権力争いが激化します。
明との対立が深まる中、1388年に「威化島回軍(ウィファドフェグン|위화도 회군)」と呼ばれる事件で、自軍を引き返しクーデターを起こします。
その結果、高麗王朝を実質的に滅ぼし、1392年に李氏朝鮮を建国することとなります。
李芳遠(イ・バンウォン|이방원)について
父である、李成桂(イ・ソンゲ)が朝鮮を建国する際に、李芳遠(イ・バンウォン)は政治的手腕を発揮し、高麗王朝の元老や反対勢力を排除し、建国に貢献しました。
しかし、李成桂の退位後、兄弟間で王位を巡る争いが発生してしまい、自らの権力を確立するために多くの親族や反対勢力を粛清しました。
また、出演者も似通っていることもあって、「根の深い木」をオマージュしたと思われる場面がいくつか見られます。
舞台は、1400年代の朝鮮(のちの韓国)。 漫画「薬屋のひとりごと」の世界観が好きな人ならハマるかも・・・。 世宗イ·ドを演じたハン・ソッキュは、SBS演技大賞を受賞したな。 根[…]
「六龍が飛ぶ」を見るなら・・・
※本ページの情報は2025年1月時点のものです。
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