ドラマの後半はちょっと話が重たいですが、これを“きっかけ”に韓国の歴史を知ることができました。
五月の青春

制作:2021年
ジャンル:恋愛ドラマ/歴史ドラマ
全18話(U-NEXT参照)
脚本:イ・ガン
出演:イ・ドヒョン、コ・ミンシ、イ・サンイ、クム・セロク、オ・マンソク、パク・チョルミン、キム・ウォネ、オム・ヒョソプ
評価: [4.2]
歴史の教科書を開いたまま寝てしまう私でも、このドラマを見たら目が覚めました。
なぜなら、そこには深い歴史的背景に加えて、心が震えるようなラブストーリーがあるから・・・。
『18アゲイン』のイ・ドヒョン演じる医大生のヒテと、『シークレット・ブティック』のコ・ミンシ演じる看護師ミョンヒは、ふとしたきっかけで出会いやがて恋に落ちます。
迫りくる歴史の渦を知らないまま運命のように惹かれ合う2人と、彼らを取り巻く人々の恋と友情がどのような結末を迎えるのか。許されない恋に苦しむ男女の恋模様が切なく描かれています。
「五月の青春」が見られる動画配信サービス
「五月の青春」関連の原作・楽曲
原作は、キム・ヘウォンのフィクション小説『五月の走り』がベースとなっていますが、日本語訳版は出版されていません。
サウンドトラックは、輸入盤のみ入手可能です。
「五月の青春」の予告編・映像など
【特別無料公開】『五月の青春』第1話
口コミ、評価、感想
五月の青春、凄い。今まで観てきた韓国ドラマのなかで最高傑作かもしれない。婚約式に流れた音楽、ふたりの足並み揃えた靴のカット。すごく好き。
コミンシとイドヒョンのペアがたまらなく好き。
「五月の青春」をより楽しむために・・・
このドラマのと元なっている光州事件(こうしゅうじけん、クァンジュじけん)とは、1980年5月18日から5月27日にかけて韓国南西部の光州市で発生した民主化運動のことです。
この事件は、軍事政権に反対する市民や学生たちが武力鎮圧されたことで知られています。
中国で起きた天安門事件の、韓国版というと想像しやすいかもしれません(※イメージの話ですよ)。
背景
1979年10月、当時の韓国大統領であった朴正煕(パク・チョンヒ)が暗殺され、政局が不安定な状態となりました。
これに伴い、韓国国内では民主化を求める声が高まりましたが、1980年5月、全斗煥(チョン・ドゥファン)を中心とする新たな軍事政権が政権を掌握し、戒厳令を全国に拡大しました。
この新たな戒厳令に対し、学生や市民たちは強く反発し、民主化を求めて抗議デモが各地で発生しました。
事件の結果
光州事件の正確な死者数は不明ですが、公式には約200人とされています。
しかし、実際の犠牲者数はもっと多いとされており、数百人から数千人にのぼる可能性があると言われています。
また、この事件は韓国の民主化運動に大きな影響を与え、その後の韓国の民主化に向けた動きを加速させるきっかけとなりました。
光州市は現在でも「民主と人権の都市」として知られ、事件の記憶が風化しないように様々な活動がおこなわれています。
5月18日は、光州事件の記念日とされ、韓国の歴史教育の一環としても重要視されており、若い世代にもその意義が伝えられています。
「五月の青春」を見るなら・・・
※本ページの情報は2024年8月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。